サブシナリオ「英雄の消えた世界」
シナリオ原案:satsukix データ制作:satsukix

推奨CL合計値:15〜25

※GM以外は「Bシナリオ進行」以降を見ないほうがシナリオを楽しむことができるでしょう。
  プレイヤーとして参加する場合はご注意下さい。

@導入 Aシナリオ概要 Bシナリオ進行  C探索パート
Dバトル Eエネミーデータ Fエピローグ G清算




@導入

様々な装備品や道具、酒瓶が乱雑に散らばったテーブルを囲むようにして
何人かの男女が座り冒険の成果を報告しあっている。

彼らはワンダラー。
異世界から来訪した英雄・・・
仮想体感型MMORPG「フィルトウィズ」のプレイヤー達だ。

「ふう、みんなお疲れさん!今日の狩りもばっちり稼いだな!」

「何がばっちりだよ。お前ちょっと効率求めて無茶しすぎだって。
 タンクのくせしてあんなにエネミーかき集めちゃってさぁ。
 回復間に合わなくて決壊したらどうすんだよ」

「ふふっ、私ならあれくらいなら支援間に合うから大丈夫だよ。
 それに今回に限った話じゃないでしょ、彼の無茶っぷりは」

「へへっ、俺はみんなの実力を認めてるから遠慮なくやってるだけだぜ?
 あれくらい捌けないようなヤワな旅団じゃないって俺は信じてるわけよ!
 大体、俺だってお前らじゃなかったらあんな派手なことやらないっての!」

「ハイハイ、おだてるのだけは相変わらず上手いこったね」

「なんだよう、嘘じゃないって!俺たちの旅団は、みんながまとまって一つなんだ。
 俺はお前たちを信じてるし、お前たちだって俺を信じてくれてる。
 何時でも、何処でも、何があったって俺たちの絆は永遠なんだ!そうだろ?」

そう言って鎧を着こんだ男は仲間たちに微笑んで見せた。
無邪気でまっすぐな笑みを見て、仲間たちも彼に微笑み返す。

「ふっ…バーカ」

「あはは♪相変わらず熱血さんだなぁ、君って」

「なんだよう、今笑うところじゃないだろ!俺かっこいい事言っただろ?なあ!」

楽しげな笑い声が部屋に響く中、
不意にどこからともなく無機質な音声が部屋に、いや世界中に鳴り渡った。


こんにちは、フィルトウィズ運営チームです。
ワンダラーの皆様に重要なお知らせがございます・・・




Aシナリオ概要

比較的短めでシンプルなシナリオです。
フィルトウィズのマスタリングやプレイングに不慣れならば
このシナリオをプレイしてみましょう。

PC達は「ハウジングエリア」と呼ばれる、
かつてワンダラーであったプレイヤーたちが住んでいた町を探索するよう依頼されます。
ハウジングエリアでかつてワンダラー達が使っていた
貴重なアイテムを発見し、持ち帰ることがシナリオの目的となります。



Bシナリオ進行

かつてこの世界に存在していた異界からの英雄「ワンダラー」。
彼らワンダラーが愛用していた道具や装備品は、
今の世界にあるものよりもはるかに強力で良質なものばかりであることは有名だ。
それらの道具はいまだに世界のどこかに残されているという。

森と知恵の街ナレッジでも、とある住人がワンダラーの使用していた道具を収集、研究しているという。
君たちはその住人からこのような依頼を受けた。

「このナレッジから北西方向の森の奥にかつてワンダラーたちが住まう
 『ハウジングエリア』と呼ばれる地域があったといいます。
 もしかしたらワンダラーたちがかつて使用していた設備や道具が残されているかもしれません。
 よろしければ「ハウジングエリア」を探索していただけないでしょうか?
 どんなものでもよいですからワンダラーの使っていたと思われるものを発見し、持ち帰ってきてください。
 成功報酬は一人につき1500GPを約束いたします。道中で発見したものは自由にして構いませんよ、
 ・・・生きて帰ってこなければ意味が無いですからね。
それではよろしくお願いします」

GMは道中で入手したアイテムは自由に使用、装備して構わない事をPLたちに伝えてください。
それらの使用による報酬減額やペナルティ等も無い事を明言しましょう。
買物やマジカルクッキングなどを済ませたら探索パートへと移行します。


※GMへの補足
ハウジングエリアとはかつてのプレイヤーである「ワンダラー」が家を購入して住んでいた地域です。
フィルトウィズがサービス終了した今もハウジングエリアは世界のあちこちに残されています。
プレイヤーがこの依頼を引き受けたのなら「C探索パート」へと移行します。



C探索パート



☆描写
森までの道は街道が整備されていたため迷うこともなくたどり着くことができた。
しかし、その先からの道は誰も立ち寄らなくなり、
長い年月を経たせいか草木に覆われ自然回帰しかけている。
エクスプローラーギルドによればこの街道周辺では魔族の出現も報告されているという。
ならば、慎重に探索をしなければならないだろう。

[探索方法]
マップは[フロア]と[通路]でつながっており、移動はパーティー単位で行います。
(分散しての行動は本シナリオでは原則としてできないものとします)
各フロアではそれぞれイベントが発生し、イベントに対して各種判定を行うなどして対処していきます。

フロア内でのイベントを終えなければ次のフロアへと移動することができません。
またイベントの成否に関わらず一度イベントが終了すれば、以後そのフロアは自由に通行できるようになります。
フロアで発生するイベントをこなしながら、マップ北東のゴールを目指します。
なお、スタート地点ではイベントは発生しません。



エントランス
[閉ざされかけた街道の入り口](H11〜J13付近)

草がいたるところに生えて、自然回帰しかけた路は既に街道という体を成していない。
歩けば歩くほど自分がどちらへ進んでいるのかわからなくなってくる。
[感覚]−5で全員が判定を行う。全員失敗すると道に迷い、「1D+1」点の〔FP〕を失う。
誰か一人でも判定に成功すればこのペナルティは受けない。
有利な特異点「非凡な直感」があれば判定不要。
(有効:「自然と生きる」、【野伏の歩み】)

判定失敗時の消失〔FP〕を決定するダイスはGMが振ること。
誰かがフォーチュンを使用してダイスを振り直したいと申し出たならば許可してもよい。

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道は東と北と二つにわかれています。
北は緩やかな坂道、東は平坦な道で、遠くから水の流れる音が聞こえてきます。
どちらに進んでもハウジングエリアへ到達することはできそうな事を伝えてください。
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・以下東側ルート

東側ルート第1フロア
[不思議な霊樹](N11〜P13付近)

ほのかに青白い光を放つ不思議な水をたたえた、大きな樹木の葉。
[知力−6]判定に成功するとその水に傷をいやす効果がある事がわかり、
高級HPポーション(ポーション)を「1D−3」個(最低1個)入手する事ができる。
判定に失敗すると採取に失敗するか、判別不可能で入手不可。
(有効:【賢人の知恵】)

ポーション入手のダイスは判定成功者が振ること。
この入手個数判定のダイスにもフォーチュンは有効。

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道はさらに二手に分かれています、
東からは水の流れる音がして、
北はハウジングエリアへと続いています。
プレイヤーはどちらに進んでも構いません。
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東側ルート第2フロア(東の泉)
[きれいな おはなばたけ](R12〜T14付近)

泉のほとりには美しい花々が咲いており、心地よい花の香りが君たちの心と疲れをほぐす。
ふわふわとした草花をベッドに寝そべってみたならどれだけ気持ちいいだろうか。
さほど疲れているわけではないが、少し休憩していきたい気分になってきた。
全員で[意志−3]判定を行い、パーティーの半数以上が判定に失敗すると休憩を始め、
その際ランダムでイベントが発生する。
特異点「虫の知らせ」がある場合、必ず「出目1」の〔FP〕回復イベントとなる。

☆判定失敗時のイベント表
GMが1Dを振って内容を決定する。

出目1
充分に休息できた。〔FP〕が1D回復する。

出目2
うっかり休みすぎてしまった!陽が沈みきる前に探索を終えねば!
急いで探索に復帰したため全員が〔FP〕を2点失う。

出目3
ラッキー!何もおこらなかった!ついでに四つ葉のクローバーも見つけた。
フォーチュンが0のキャラクターがいた場合1点回復する。

出目4
※うわっと!※
水を飲みに来た魔族と遭遇!
ソルジャー(CL4)×2とエンカウント!(強制ボコスカ戦闘)

出目5
いつの間にか周囲に蝶が何体も集まってきている。
なんとその蝶は猛毒の鱗粉をばらまく蝶だった!
パーティー全員「3D+10」の防護点無視ダメージを受ける(ダメージダイスはGMが振る)

出目6
\カニだ―!/
泉から巨大な蟹の魔物が出現!
フロストクラブ(CL6)とエンカウント!(強制ボコスカ戦闘)



・以下北側ルート

北側ルート第1フロア
[崩れ落ちた橋](I7付近)

川に木製の橋がかかっていたようだが、
ところどころ崩れ落ちて穴が空いており、このまま渡るのは危険だ。
向こう岸には丈夫そうな木の板がいくつか転がっている。
誰かが橋を飛び越えて木の板をかければ全員無事に渡れそうだ。
[敏捷−4]で誰かひとりを代表者として判定を行う。
成功すれば橋を無事渡る事ができ、木の板を架ける事ができる。
失敗すると川に転落し、「3D+10」の「冷気」属性ダメージを受ける。
飛行可能なキャラクターがいる場合無条件で成功する。
有効:【野伏の歩み】

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上記の判定が成功するまで川を渡ることはできません。
成功するまで何度もチャレンジしても構いませんし、
諦めて引き返し東側のルートに進んでも良いでしょう。
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北側ルート第2フロア
[巨大な岩石](N4付近)


巨大な岩石が道を塞いでいる。
迂回できる道もあるがこちらは危険な崖になっており、移動には一苦労しそうだ。
迂回する場合は全員〔HP〕を10点、〔FP〕を5点失う。

岩を強引にどけるなら誰かが代表で一人が[体力−4]で判定を行うか、
もしくは全員で岩に対してボコスカ戦闘を行う。
岩は全ての防護点が5で、〔HP〕は150。
[体力]判定に失敗するか1ラウンドで破壊できなかった場合は、
追加で3点の〔FP〕を失う。(その後岩を破壊できたものとしてよい)



・以下共通ルート
(北側、東側、どちらからでも来ることができるフロア)

共通フロア1
[ガラクタ置き場](Q2付近)

古びたガラクタが山ほど積み上げられている。
ワンダラー達が不用品をここに捨てていったのだろうか。
どれも錆びつき朽ちかけているが、何かよいものは残されていないだろうか。
しかしガラクタは乱雑に積み上げられているためか、下手に動かすと崩れ落ちてきそうだ。

探索するならば代表者が[敏捷]か[感覚]で判定。
成功度によって結果が変る。

☆判定失敗
ガラクタの山が大きな音を立てて崩れ落ちた!
たまらずガラクタの山から転落し、「3D+10」点の「打撃」属性ダメージを受ける!

☆成功度0〜2
大したものは見つからなかった・・・
300GP相当の換金品を入手。
(シナリオクリア報酬に300GPを追加)

☆成功度3〜5
貴重な魔道工学部品(ギアパーツ)を発見!
1500GP相当の換金品を1つ入手。
(シナリオクリア報酬に1500GPを追加)

☆成功度6以上
キラキラと輝く小箱を発見した!
中にはつぎはぎだらけの奇妙なアップリケが1枚入っていた。
うぃっしゅすたー(大事なもの)を1つ入手。



共通フロア2
[小さな交流広場](V6付近)

ゴール手前のフロアで、このフロアでは特に判定を必要とするイベントは発生しない。

少しひらけた広場には崩れ落ちたテントや、
草のツルがびっしりと巻きついた小屋等がいくつも並んでいる。
どうやらワンダラー達がかつてこの広場で交流を行っていたようだ。
小屋の傍にある朽ちかけた看板には消えかかった文字で何かが書かれていた。

「メンバー募集中! 接続時間は18:00〜24:00!社会人中心のまったり旅団です!」

「求:ザバーニーヤの○○○  出:256万GP(応相談)」
↑〇〇〇部分は文字が掠れて読めない。その近くに「このヘンタイ!」と落書きされている。

「相方募集)フラウ限定、≪中の人≫の性別不問 当方人間ウォリアー男」

「旅団メンバー募集。毎日20時間≪ログイン≫できる人。
≪ログアウト≫時間5時間以上の人は不可とし即除名します。当方遊びじゃないです」

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看板にはワンダラー達がよく使っていたといわれる奇妙な言葉
≪メタ言語≫で文字が書かれており、NPCたちはいまいち意味が理解できません。
何となく、取引のようなものが行われていた事だけは察することができます。

このフロアから北へと進めばゴールにたどり着きます。
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荒れ果てた街道を進み続けるとやがて綺麗に舗装された石畳が目に入りはじめた。
正面には木製の美しいアーチがかかった、町の門が見える。
どうやらあれがハウジングエリアへの入り口のようだ。

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最終イベントシーンへと移行します。
最終イベントでは戦闘もありますので、
ポーションや特技などでの回復をプレイヤーに促してください。
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<ハウジングエリア内>

☆描写
自然に還りかけていた街道であったにも関わらず、
奇妙な事にこの街はそれほど荒廃してはいなかった。

草一つ生えていない丁寧に舗装された石畳の道、
煤汚れさえついていない建物の数々。
それらは未だ生活感さえも残していた。

しかし、周囲に人の気配は一切無かった。
消失の日以来、時間が止まってしまったかのようにその町は美しさを保ち続けている。
・・・まるで主の帰りを今でも待ち続けているかのように。



建物はどれも無人で、進入を試みようとすると六角形の障壁のようなものが
突如出現して壁となり、行く手を阻まれます。
そして無機質な音声と共に以下のようなメッセージが浮かび上がります。


*************************************************************
<information>

ハウスオーナーの権限により、
所属旅団メンバー以外のハウス進入が許可されていません。

ハウスオーナーから許可をもらい、再度アクセスを試みてください。
*************************************************************


誰か1人でも[知力−2]判定(有効:【賢人の知恵】)に成功するか、
真実を知る者がパーティーにいた場合、
進入できるハウスはドアがほんのりと青く光っており、
進入が制限されているなら赤く光っている事に気づくことができます。

判定に失敗した際は少々探索に手間どってしまいます。
全員が〔FP〕を1点消費します。



<豪華な家>
町を探索し続けてはいるが、めぼしいものは未だ見つからない。
君たちは一旦合流し、町の奥へと探索を進めると、
一際大きな建物が目に入った。
豪華な装飾が施された建築材から察するに
かなり裕福なワンダラーが暮らしていたようだ。

もしかしたらここでなら何かいいものが見つかるかもしれない。
君たちは豪邸の中へと足を踏み入れる事にした。

建物に入ると君たちは異常に気がつく。
建物内の調度品はめちゃくちゃにひっくり返され、破壊されてしまっている。
タンスや引だしはどれもこれも開きっぱなしで、中にはいっていたであろう品々は床に散乱していた。

他の探索者がここを調べていったにしてはあまりにも乱暴な有様だった。
床にはまだ真新しい足跡がいくつもついていた・・・
そして突然
乱暴な破壊音が近くで鳴り響き、やがていくつもの足音が聞えてきた。
足音は話声と共にこちらに近づいてくる!


魔族
「くそ!ワンダラーたちの住処だと思って調べてみたはいいが、
 どれもこれもろくでもないガラクタばかりじゃないか!」

魔族2
「とんだ期待外れだったな。
 こんな役に立たないものなど家ごと焼き払ってしまえばいい!ヒヒヒ!」

君たちのいる場所に魔族たちが次々と入り込んできた。
魔族たちは君たちの姿を見て驚きの声をあげながら、敵意をむき出しにして身構えた。

魔族
「に、人間!?えーい、貴様らも英雄たちの品々を求めてこの地へとやってきたか!
 だが、ガラクタといえど英雄の品を易々と貴様らに渡すわけにはいかん!ここで死ぬがよい!!」

そう叫ぶと魔族たちは君たちに襲い掛かってきた!
戦闘はもはや避けられない!



Dクライマックスバトル

バトルパートに移行します。
PC達のCL合計値によってエネミーの構成が以下のようになります。


CL合計値19以下
アンブッシュマン(CL5)、サーバント(CL5)、ソルジャー(CL4)×2、
アンブッシュマンは〔HP〕の最大値+30

CL合計値20〜24
ブラックナイト(CL10)、アンブッシュマン(CL5)、サーバント(CL5)、ソルジャー(CL4)×2
ブラックナイトは〔HP〕の最大値+30

CL合計値25以上
ブラックナイト(CL10)、ヤシャ(CL10)、アンブッシュマン(CL5)、サーバント(CL5)、ソルジャー(CL4)×2
ブラックナイトとヤシャは〔HP〕の最大値+30


戦闘の際は以下のマップを参照します。
灰色のヘクスは壁や柱となっており、通行が不可能です。
また射撃攻撃に対しては遮蔽物として機能するため、
立ち位置によっては攻撃が届かない場合があります。
屋内戦闘ですが飛行移動は可能とします。

CLの高いエネミー(ブラックナイトなど)は後方(PC達から10ヘクス程度離れた場所)に配置し、
CLの低いエネミー(ソルジャーなど)はPC達から2〜5ヘクス離れた場所に配置してください。
オレンジ色のヘクスがPC達の初期配置ヘクスで、
このヘクスの中であれば自由に配置して構いません。


無事に全てのエネミーを撃破した場合、「Fエピローグ」に進んでください。





Eエネミーデータ
※ブラックナイトとヤシャの〔HP〕は強化適用済


名称:ソルジャー


CL:4  分類:魔物
体力:12  敏捷:11  感覚:10  知力:9  意志:10
HP:52  FP:20  命中:13
ドッジ:10  パリイ:12  シールド:12
移動:6  先制:10  抵抗:10
防護:打撃4/斬撃6/刺突8/火炎6/冷気6/電撃2
攻撃:スピア(槍)・・・3D+16(刺) 射程2(近接)

・特技
支援【HPポーション】:FP0 自分の〔HP〕を3D回復する CT:シナリオ終了
行動【チャージアタック】:FP4 命中13 3D+16+〔移動〕(刺)
   射程2(近接) 攻撃と同時に〔移動〕ヘクス移動可能

解説:魔族に従う鎧兵士。ブラックナイトの部下であることも多い。
槍を持ち鎧を着た人形のように見えるがれっきとした生き物。
能力は高くないがそこそこ頑丈な鎧とアイテムを持つため侮れない。

レア:ポーションケース(装飾品)



名称:サーバント

CL:5  分類:魔族
体力:9  敏捷:12  感覚:12  知力:15  意志:12
HP:52  FP:18  命中:14
ドッジ:12  パリイ:14  シールド:不可
移動:7  先制:12  抵抗:10
防護:打撃4/斬撃2/刺突0/火炎2/冷気2/電撃2
攻撃:血染めのホウキ(槍)・・・3D+13(刺) 射程2(近接)

・特技
避前【バインドサークル】:FP3 判定1回のみ対象の〔回避〕に−3 射程10(魔法) CT:次ターン
行動【ブロウキッス】:FP8 対象の〔HP〕とBS完全回復 射程10(魔法) CT:戦闘終了
行動【ライトニング】:FP2 命中16 3D+18(斬雷) 射程10(魔法) 「パリイ」不可

解説:上位の魔族に仕える黒ずくめのメイド達。
第七魔将サバーニーヤの下で教育を受け、他の魔将の元に派遣される。
〔回避〕を下げる【バインドサークル】や、完全回復の【ブロウキッス】を持つ厄介な魔族。

レア:血染めのホウキ(槍)



名称:アンブッシュマン

CL:5  分類:魔族
体力:12  敏捷:14  感覚:14  知力:10  意志:10
HP:54  FP:17  命中:16
ドッジ:14  パリイ:15  シールド:不可
移動:9  先制:14  抵抗:10
防護:打撃6/斬撃4/刺突2/火炎4/冷気4/電撃4
攻撃:ニンジャブレード(刀)・・・3D+16(斬刺) 射程2(近接)
攻撃:クナイ(ナイフ)・・・3D+12(刺) 射程10(投擲) いくつでも使用可能

・特技
支援【ハイドインシャドウ】:次のターンまで攻撃の対象に直接指定できず移動妨害も受けない CT:戦闘終了
行動【クナイダート】:FP6 命中16 3D+14(刺) 3回攻撃 射程10(射撃)
行動【ポイズンニードル2】:FP3 〔抵抗−4〕失敗で様々な効果 射程5
   @30点の防護点無視ダメージ A10点の防護点無視FPダメージ B〔命中〕〔回避〕−6

解説:アズマで稀に出没するニンジャのような魔族。
覆面のためその素顔を見たものはおらず、【ハイドインシャドウ】で姿を隠して
【クナイダート】【ポイズンニードル】を放つ。このクラスとしてはかなり危険な魔族だ。

レア:黒い覆面(装飾品)



名称:ブラックナイト

CL:10  分類:魔族
体力:14  敏捷:13  感覚:10  知力:10  意志:13
HP:112  FP:30  命中:17
ドッジ:10  パリイ:14  シールド:不可
移動:8  先制:10  抵抗:13
防護:打撃8/斬撃10/刺突10/火炎8/冷気8/電撃2
攻撃:漆黒の大剣(剣)・・・3D+24(斬) 射程2(近接)

・特技
避前【ガーディアンスピリット】:隣接ヘクスをかばって単体攻撃を受ける 「シールド」「パリイ」で回避も可能
行動【リープアタック2】:FP4 命中23 3D+34(斬) 射程2(近接)
   攻撃と同時に〔移動〕ヘクス移動可能 移動妨害も受けない
行動【クロスブレイク2】:FP5 命中13 3D+32(斬) 2回攻撃 射程2(近接)

解説:攻防ともに高い能力を持つ、魔族のエリート騎士。
漆黒の甲冑に身を包んだ姿は敵を畏怖させるに十分。
強力な剣技は生半可な実力のエクスプローラーを簡単に粉砕する。

レア:漆黒の甲冑(鎧)



名称:ヤシャ

CL:10  分類:魔族
体力:12  敏捷:13  感覚:10  知力:9  意志:11
HP:96  FP:26  命中:17
ドッジ:10  パリイ:12(2回)  シールド:不可
移動:8  先制:10  抵抗:11
防護:打撃6/斬撃6/刺突6/火炎6/冷気6/電撃6
攻撃:ヤシャの刀(刀)・・・3D+20(斬) 射程1(近接)
攻撃:ヤシャの弓(弓)・・・3D+18(刺) 射程10(射撃) 通常攻撃のみ

・特技
常時【ダブルアタッカー】:行動終了後に通常攻撃を追加
行動【ブン=シン2】:FP6 〔命中〕〔回避〕+6 ダメージを受けるごとにボーナス−3
行動【鬼神三段】:FP8 命中15 3D+16(斬) 3回攻撃 射程1(近接) CT:戦闘終了

解説:4本の腕を持ち、鬼の仮面とアズマ風の甲冑を身に着けた魔族。
2本の刀と1つの弓を巧みに使い分ける。【ブン=シン】により〔命中〕と〔回避〕を上げ、
【鬼神三段】+【ダブルアタッカー】による4回連続攻撃を行う恐るべき魔族。

レア:ヤシャの仮面(装飾品)



Fエピローグ


君たちは魔族を無事撃退し、家の探索を再開した。
程なくして倉庫らしき部屋を発見する。
倉庫には比較的状態のよい資材や装備がいくつか残されていた。

しかしそれらの装備品はどことなく・・・いや、あからさまに奇妙な衣装ばかりであった。

胸元に白い布が縫いつけられた紺色の水着らしき服や
どことなく艶めかしいピンク色をしたワイズマンの白衣に似た服、
"大人サイズ"の子供用スモックに、
かつてワンダラーが使用していたという女性用の訓練服(ブルマ―と呼ばれるものらしい)
・・・やたらと過激なデザインの網タイツ。
(そばには何故か鞭やろうそくがセットで置かれていた)

どれもこれもあまり趣味のよいものとは思えないが、
それでもこれらはワンダラー達の残した貴重なモノである事には間違いない(多分)
とりあえず持ち帰れば報酬は得られるだろう・・・

それはともかく、そんな装備品の中に一際珍しい装飾品を発見した。
自らのものとするか、GPに換えるかは君たちの自由だ。

鋭さの指輪(装飾品)
価格:5000GP
解説:微弱な魔法がかけられた真鍮(しんちゅう)製の指輪。
身につけると少しだけ感覚が研ぎ澄まされる。
〔命中〕判定のクリティカル値に+1のボーナスを得る。



そして君たちは部屋の奥に大きな肖像が飾られているのを発見した。
それはかつてワンダラー達が利用していた≪スクリーンショット≫と呼ばれる、
周囲の景色や人物を記録する事ができる特殊な魔道工学品(ギア)で作られたものだ。

その≪スクリーンショット≫には消失の日直前の日付と共に手書きのメッセージが書かれていた。


 我ら旅団は皆で一つ
 どんな時でも、何があろうとも
 
 我ら旅団の絆は永遠である事をここに誓う


≪スクリーンショット≫に写った、豪華な装備に身を包んだワンダラーたち。
彼らはみな互いに肩を組み、腕を組みながら
満面の笑みを浮かべている。
・・・とても幸せそうな表情だ。

異世界からの来訪者、英雄ワンダラー。
消失の日以後、彼らはどうなってしまったのだろうか。

・・・今の君たちにそれを知る術は無い。
君たちは静かに肖像に背を向け、その場をあとにした。


サブシナリオ「英雄の消えた世界」 −完−



G清算

報酬はドロップ品や道中で手に入れたアイテムに加え、
PC一人につき1500GPとアタッチメント割引券が2枚入手でき、クラスレベルが1上昇します。

これでシナリオを完了します。
お疲れ様でした。

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