・公式ストーリー

フィルトウィズオンラインではGMが行いたいキャンペーンに応じて、
フィルトウィズの設定を自由自在に作り出すことができます。
しかし、自分で一からキャンペーンを作るのは難しいというGMも多いはずですので、
公式ストーリーを用意させていただきました。(公式ダンジョンも今後追加予定)
もちろん、公式ストーリー展開にアレンジを加えていただいても構いませんし、
公式ストーリーの設定を全く使用しなくても構いません。その全てはGMに委ねられています。

EP2、EP3は世界観にかなり大幅な変更が加わります。
そのため、ストーリー関連はEP1のまま追加データのみを採用しても良いでしょう。



序章「勇者の覚醒」


「・・・さあ、目覚めなさい勇者よ。フィルトウィズを救う勇者よ・・・」


まどろむ意識の中、あなたの心の中に少女のものらしい声が響く。

「目覚めなさい、フィルトウィズを救う勇者よ・・・」

再び響く声。・・・これは夢なのか?

「・・・起きろって言ってるでしょ!!いつまで寝ボケてんのよっ!!」

少女の声と同時に、頭を蹴飛ばされるような衝撃が走る。
しかし、実際蹴飛ばされたわけではないようだ。あなたは目をあける。

・・・いつものフィルトウィズの風景だ。
だが、目の前には見知らぬ少女が宙に浮かんでいた。

「やれやれ、ようやくお目覚めかしら?おはよう、ねぼすけ勇者さん♪」

少女は純白のドレスの裾を少し持ち上げ、悪戯っぽく微笑みながら一礼した。
その少女は・・・一言でいうなら「天使」だとか「可憐」だとか、
そういった文字を絵に変えればこういう姿になるんだろう、と思った。
ドレスに多くの蓮の花があしらわれていることと、
少女の身長がせいぜい1m程度しかないことから、
彼女がおそらく花妖精(フラウ)であることがわかる。
背中には天使の羽が生えているように見えたが、
よく見ると多くの花弁が集まって羽のような形の装飾品になっていた。

「あなたも知っての通り、今フィルトウィズは大変な状態になっているわ。
 冒険者(ワンダラー)が消失してから、魔将クラスの魔族に立ち向かえる人間は皆無。
 このままでは少し魔族が本気を出せば、あっという間に魔族に制圧されちゃうわ。
 あなたはフィルトウィズを救う選ばれし勇者として、7体の魔将を倒すのよ」


・・・それにしても、自分が勇者とはどういうことだろう?
あなたは確かにダンジョンの探索やモンスター退治を生業としている
探索者(エクスプローラー)で、多少は戦いの心得もある。
しかし他のエクスプローラーと比べて特別腕がいいというわけでもないし、
この少女が言う「勇者」などであるとは少し考えにくい。

「わざわざエクスプローラーなんかになる命知らずのクセに、
 細かいこと気にしちゃうのね。『世界の意志』って答えれば満足するのかしら?」


少女はそう言うが、フィルトウィズの魔族どもを支配する7体の「魔将」の強さは圧倒的だ。
自分で果たして太刀打ちできるのだろうか・・・?

「あなたが嫌なら別にいいのよ、他の人を探すから。
 無責任な勇者さんのせいでフィルトウィズが滅びちゃうかもだけど、しょうがないわよね」




・・・結局あなたはこの少女の言うとおり、魔将を倒す旅に出ることにした。
確かに今の状況は人間がまだ生き残っているのが不思議なぐらい絶望的で、
このままではフィルトウィズが魔族に支配されるのも時間の問題だろう。

「そう来なくっちゃね!まずは定番の仲間集めと経験値稼ぎから始めましょ!
 まず大きいエクスプローラーギルドのある町・・・
 シュセン、ミヅホ、シーリンクのどこかに行ったほうがよさそうね」


・・・どうやらこの少女は、あなたについてくるつもりらしい。
かなりの危険が予測されるが、大丈夫だろうか?

「悪いけど、あなたに心配されるほどアタシは弱くないわよ?
 人の心配をするより、その未熟にも程がある腕前を心配しておきなさい?」


勇者に向かって随分な言いぐさだが、確かにその通りだ。
今のままではとてもフィルトウィズを救うどころの話ではない。
悔しいが少女の言うとおり、まずはどこかの町を拠点にして力をつけるべきだろう。

「そうそう、自己紹介がまだだったわね。アタシのことは、そうねえ・・・
 『電子の妖精アニーちゃん』とでも呼んでくれればいいわよ♪」


アニーと名乗った少女はまたも悪戯っぽく微笑んだ。
なんだかうまいこと乗せられてしまった気がするが・・・
とにかくあなたは、まずは大きな町のエクスプローラーギルドに向かうことにした。


−あはっ、成功成功っと。今度のオモチャは長続きするといいけど。
できるだけ長い間、私の退屈しのぎになってもらわないとね♪




EP1「探索者の挑戦」
- defiance of explorer -


推奨CL1〜


・EP1の展開
EP1の主な内容はダンジョンの探索や「魔族」との戦い、
そしてフィルトウィズを支配する偉大な存在「魔将」との邂逅になるでしょう。
オーソドックスなファンタジーRPGとして、フィルトウィズの世界とルールに慣れていきましょう。
このEP1の世界が、フィルトウィズの基本的な世界観となります。
アニーは冒険のナビゲーター役として様々なアドバイスをしてくれますが、
特に戦闘で手助けしてくれるわけではありません。
GMが望めばPCが全滅した際に、町まで運んで復活させてくれても構いませんが。
(「おお勇者よ、死んでしまうとは情けない」とでも言ってやりましょう)
なお、アニーは「真実を知る者」であってもデータを判明させることはできません。



EP2「楽園の崩壊」
- collapse of the filled with -

推奨CL10〜



・EP2の展開
EP2の主な内容はフィルトウィズを食い尽くす恐るべき敵である
「浸食者」との戦いと、彼らを呼び出す生きたゲート「浸食腔」の封印になります。
EP2からは一部の魔族をPCとして選択可能になり、
「魔将」よりさらに強大な敵「神将」との戦闘も可能になります。
また「浸食度」という値が最終戦に設定され、それに応じてPCの「フォーチュン」が減少します。
アニーは死亡していなければ引き続きナビゲーター役として同行してもよいでしょう。
しかし、彼女はEP2の世界ではかなり多忙であるため難しいかもしれません。

世界の崩壊を食い止める極限状態での戦いを描くのに適していますが、
かなり陰鬱な内容になりがちなので、導入は慎重に行ってください。



EP3「冒険者の帰還」
- the returner -

推奨CL25〜



・EP3の展開
EP3の主な内容は「魔族オリジン」「ワンダラー」との戦いになります。
「消失の日」以前の圧倒的な力を誇る「魔族オリジン」と、
「レジェンドクラス」の力を持つ「ワンダラー」達は
とてつもなく強力な軍勢で、PCは絶望的な戦いを強いられるでしょう。
「魔将オリジン」 に至っては通常のPCでは攻略の糸口すら見つからないかもしれません。
また「特異サーバー」であると管理者に認識されたPC達は、「フォーチュン」が激減します。
アニーは死亡していなければ引き続きナビゲーター役として同行してもよいでしょうが、
EP3のエネミーはもはや、アニーといえども安心できないほどの強さです。

EP3は追加データのみを採用することも比較的容易です。
EP1のデータを遊びつくしてしまったと感じた場合、追加データのみ採用しても良いでしょう。
人類が魔族を圧倒し始めたため「調整」が入ったことにすれば、違和感なく採用できます。



・アニーちゃん汎用罵倒表(おまけ)

プレイヤーが全滅して復活した際や
シナリオ中にアニーが罵りたくなった時に使える汎用的な(?)罵倒表です。
ダイスを振ってランダムに単語を羅列します。
これらの表からGMが任意に単語を選択してもよいですし
自由に単語を作り出したり、順番を入れ替えたりしてもかまいません。

あくまでもアニーちゃんの無茶ぶりやわがままさを演出するものなので
あまりプレイヤーを不快にさせないように注意しましょう。
まれに意味のわからない文章になるのもアニーの独特のセンスだと割り切ってください。

小・・・1〜2 中・・・3〜4 大・・・5〜6

1つ目の単語・・・言い出し(ダイスを2回)
奇数1:あっきれた!あなたって
奇数2:親切心から言ってあげるけど
奇数3:はぁ?
奇数4:ひどすぎるわ・・・
奇数5:あら感心感心
奇数6:今のあなたを例えるなら
偶数1:まったく素晴らしいわ
偶数2:ほんっと情けないことに
偶数3:笑えないことに
偶数4:いくらなんでも
偶数5:この際ハッキリ言わせてもらうと
偶数6:こんなこと言いたくないけど

2つ目の単語・・・主語(ダイスを2回。助詞は「に」「の」「も」も可)
小−1:私が
小−2:全米が
小−3:フィルトウィズ中が
小−4:あなたのパパとママが
小−5:野良猫が
小−6:野良犬が
中−1:GMが
中−2:黄金のドラコニアンが
中−3:いしのなかにいる冒険者が
中−4:トップブリーダーが
中−5:発情期のスワンプランナーが
中−6:フィルトウィズ開発チームが
大−1:第一魔将ラダマンティスが
大−2:第二魔将グレイヴディガーが
大−3:第三魔将ハイペリオンが
大−4:第四魔将イグニスが
大−5:第四魔将デスが
大−6:第六魔将バロールが

3つ目の単語・・・様子(ダイスを2回)
小−1:心が折れるほど
小−2:近寄りがたいほどの
小−3:踊り出したくなるほどの
小−4:どんびきレベルの
小−5:泣きたくなる程の
小−6:エターなりたくなるほどの
中−1:呆れるほど模範的な
中−2:哀れむほどの
中−3:震撼するほどの
中−4:まっしぐらの
中−5:蹴り飛ばしたくなるぐらい
中−6:素晴らしいと感動する
大−1:カチカチに冷凍した
大−2:焼きたてホカホカの
大−3:腐らせてしまった
大−4:地面で笑い転げるほどの
大−5:晒しスレに投稿したくなるほどの
大−6:フレンドに呼ばれてPTを抜けたくなるような

4つ目の単語・・・名詞(ダイスを2回)

小−1:高級ちくわ       
小−2:超絶ぼっち
小−3:新鮮なゾンビ
小−4:ロリコン野郎
小−5:ニンジャ
小−6:ネトゲ廃人
中−1:赤ネーム犯罪者
中−2:ゴブリン
中−3:ただの豚
中−4:カタツムリ
中−5:むっつりスケベ
中−6:野ざらしの死体
大−1:戦隊者のやられ役
大−2:萌えキャラ
大−3:最低の屑
大−4:オオトロスシ
大−5:カリカリミミズ肉
大−6:スターフルーツパフェ

5つ目の単語・・・語尾(ダイスを2回)
奇数1:だわ!
奇数2:と認定してあげるわ!  
奇数3:かと思ったわ!
奇数4:そのものよ!
奇数5:以下だわ!  
奇数6:といい勝負だわ!       
偶数1:になる未来がみえたわ!
偶数2:に違いないわ!
偶数3:にしてやろうかしら!
偶数4:でも食べてなさい!
偶数5:に殺られる運命よ!
偶数6:・・・もがっ!?(アニーが舌を噛む)

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