設定資料

ゲームを遊ぶ上で必須ではありませんが、
より深くフィルトウィズを知りたい方のためへの雑多な文章をまとめました。


「あれれ?あれあれ?」


「リーアちゃん、どうしたのにゃ?」


「むむむ・・・この先の情報はちょっとアクセスできないのです。
 ここから先は私達が解説できないけど許してほしいのです」


・外来者とNPC
・外来者の分類
・NPCの分類
・フィルトウィズへのログイン
・フィルトウィズからのログアウト
・キャラクターの死亡
・フィルトウィズでの恋愛
・食事と排泄
・飛行と物理法則
・ソサエティ
・フィルトウィズでの老化
・フィルトウィズの物価
・フィルトウィズの暦と祝祭
・クラスの認定と成立
・大型コロニーの滅亡
・小型居住用コロニー
・居住用宇宙船
・食べ物いろいろ
・その他の専門用語集



・外来者とNPC

フィルトウィズに存在するキャラクターには、
大きく分けて「外来者」「NPC」の2タイプが存在する。
「外来者」は現実世界からログインしているプレイヤーキャラクターで、
「NPC」はフィルトウィズ内部にのみ存在する電子データのみの存在。

「外来者」は「プレイヤー」と「運営」の2つに、
「NPC」は「一般NPC」「対話成長型NPC」の2つに分けることができる。
さらに、「対話成長型NPC」には「魔族」「魔将」という特別な役割を持つNPCが存在する。



・外来者の分類

@プレイヤー(ゲスト)

フィルトウィズに一般プレイヤーとしてログインしているキャラクター。
正式稼働中は「ワンダラー」(冒険者)と呼ばれていた。

「消失の日」以降のプレイヤーは、その事情を知っている
ごく一握りのキャラクターから「真実を知る者」もしくは「ゲスト」と呼ばれることがある。
その多くは「エクスプローラー」(探索者)と呼ばれる、
モンスターとの戦いやダンジョンの探索を生業とする職業につくが、
「ガーディアン」(防衛者)「マーチャント」(商人)を選ぶ者も少なくない。

「真実を知る者」は増えつつあるとはいえ、
まだまだフィルトウィズ全体から見るとかなり少なく、
全人口の1%にも満たないということが定説となっている。
プレイヤーの名前はプレイヤーから見て 「白」 で表示されるが、
殺人などの罪を犯したプレイヤーは 「赤」  で表示される。


A運営(ホスト)
フィルトウィズを管理する集団「プロジェクトFW」に所属するキャラクター。
正式稼働中は「黄金のドラコニアン」がその役目を持っていたが、
「消失の日」以降に「運営」であると明言されたキャラクターは存在しない。
ただし、いまだに「運営」が存在しているとする説もプレイヤー間では根強い。
運営側のキャラクターのことを「ホスト」と呼ぶ。
運営キャラクターの名前はプレイヤーから見て 「黄金」 で表示される。



・NPCの分類

☆一般NPC

自らの意志を持たず成長もしないNPC。「魔物」「魔獣」に分類されるモンスターや、
召喚系の技や魔法で作成されたキャラクターが該当する。
(「分類:ネームド」のキャラクターはその限りではない)
召喚によって作成されたキャラクターの場合、
呼び出したキャラクターが敗北するとそのまま消滅する。
対話成長型NPCと区別するため「MOB」と呼ばれることもある。


☆対話成長型NPC(アクター)
フィルトウィズを象徴する存在として巨額の予算をかけて作られた、
人間と同じように学習と成長が可能な「対話成長型AI」を搭載されたキャラクター。
あまりに高度なAIにより、人間と喋っているのと区別がつかないほど。
フィルトウィズに存在するキャラクターの大部分は対話成長型NPCで、
彼ら対話成長型NPC同士で社会を作り上げている。

彼らが何かのはずみで現実世界のことを知っても、
すぐに検閲されて記憶から抜け落ちてしまうように設定されている。
そのため、ワンダラーや「真実を知る者」のことは少し変わった人たちだと思いつつも、
真相に至ることはまずありえない。ただし、運営権限のあるキャラクターなどにより
伝えられたことであれば、記憶することが可能。(魔将と「運営」がそれにあたる)
彼ら対話成長型NPCのことを総じて「アクター」と呼ぶ。
NPCの名前はプレイヤーから見て 「青」 で表示される。
珍しいことではあるが殺人などの罪を犯したNPCは 「紫」 で表示される。


☆魔族
フィルトウィズにおける敵役として作られた対話成長型NPC。
その全員が人間との闘争を本能(プログラム)レベルで刻み込まれている。
ただしどの程度争いを好むかどうかには個人差があり、
魔将による命令があれば、闘争本能を抑え込むこともある程度可能。
魔族と友情を結ぶことは困難ではあるが、完全に不可能ではない。
魔族も「アクター」の一部であると定義することができる。
エネミーの名前はプレイヤーから見て 「黄」 で表示される。


☆魔将
フィルトウィズの「運営」を補助する立場にある、特殊な能力を持った対話成長型NPC。
それぞれフィルトウィズ全体の目的や運営に関わる、強力な権限を与えられている。
また、全員が魔族を指揮して「大侵攻」を行う役目も持っている。
第一魔将ラダマンティスに関しては、NPCではなく「外来者」の可能性も囁かれている。
魔将はフィルトウィズ内部のキャラクターでありながら「アクター」「ホスト」 の両方の側面を持つ。

第一魔将ラダマンティス
世界の総合的な管理統括

第二魔将グレイヴディガー
世界と他の魔将の監視 深刻なエラー発生時の強制シャットダウン

第三魔将ハイペリオン
対話成長型NPC(人間・魔族)の作成

第四魔将イグニスとデス
時の管理と世界の変化(保存・破壊) 強制ロールバック権限


第六魔将バロール
データと会話ログの管理 必要があればその改ざん

第七魔将ザバーニーヤ
「新しき星」の観測と兵器の管理 よくサボる


第五魔将が存在しないのは、イグニスとデスが同格のためだというのが通説になっている。
一方、第五魔将の存在をほのめかす資料なども存在するとされるが・・・?



・フィルトウィズへのログイン

フィルトウィズにログインするには、専用の接続用端末である
「フィルトウィズ接続用コネクタ」(以下「コネクタ」)が必要になる。
キャラクターやゲームのデータはサーバー側に存在するので、
コネクタを変更しても問題なくログイン可能(脳波による本人認証はある)

コネクタを使用することでプレイヤーの脳波をフィルトウィズの世界に発信して、
プレイヤーの分身であるキャラクターを動かすことが可能。
現実世界での運動能力はフィルトウィズ内部には一切影響せず、
【体力】【敏捷】といったフィルトウィズ内部での能力が重要になるが、
性格や思考力には現実世界のプレイヤーからかなり大きな影響がある。

コネクタの形状には様々なものがあるが、
頭部からすっぽりと被る球状のタイプが一般的。
やや高級なものであればヘッドホンやイヤホンのように小型化したものや、
食事や排泄を自動で行うタイプのコネクタも存在する。
さらに高級なものとして、培養液に浸かった脳だけの存在になっても接続可能な、
フラスコ型のコネクタも存在するが、さすがにこれはあまり普及していないようだ。

いずれにせよフィルトウィズにログインした時点で
現実世界の五感は麻痺して、まるで夢を見ているかのように、
フィルトウィズでの出来事しか感知できなくなる。
フィルトウィズでは現実の12倍の速度で時間が流れているため、
ゲーム内で数日が経過して現実に戻っても、
「少し眠っている間に長い夢を見た」程度の時間しか経過しない。

またゲーム内でダメージを受けても、プレイヤーにはそこまでの苦痛はないが、
演出としてある程度の衝撃や不快感、暑さ寒さを感じるようになっている。
脳にそのように錯覚させているだけで現実世界のプレイヤーは無傷だが、
フィルトウィズの内部で気が狂ってしまうような出来事があれば、
本人に何かしらのトラウマやダメージを与える可能性は否定できない。



・フィルトウィズからのログアウト

ログアウトができるのは基本的にセーブポイント(鍵のかけられる宿屋か自宅)のみだが、
キャラクターが長時間行動不能になるか、死亡した場合は自動的にログアウトする。
ログアウトするとキャラクターはその瞬間の情報を保存して、一時的に消滅する。
行動不能状態では自発的ログアウトはできない。
通常ログアウトの不可能な場所でも「強制ログアウト」することは可能だが、
その際は死亡した際と同様のペナルティ(CL減少)を受ける。
また、戦闘中にログアウトを行うことはできない。

なお、システムによって規定された「寝具」を使用すれば
(もっとも簡単なものは「冒険かばん」に入った布団)
6時間(現実世界で30分)はゲーム内で1日1回のみ
ペナルティなしでどこでもログアウト可能。
もしくは、ゲーム内で6時間「眠り」につくことも選択できる。
(かなり眠ったような感覚はするが現実では30分に過ぎない)
「寝具」でログアウト中はアバターがゲーム内に残ってしまうが、
アバターを残しても規定の時間が経過するまではモンスターに狙われなくなる。

ただし、交戦中もしくはそれに準じた状況で使用することはできず、
比較的安全な場所(とシステムに判定された場所)でなくてはならない。
パーティーメンバーが全員同時に使用するのが普通で、
これにより「夜営の見張りを立てる」必要はなくなる。

プレイヤーはエクスプローラーギルドに登録をすませれば、
安い部屋であれば無料で使用できるため、ここがひとまずの拠点となる。
もちろんそれなりのGPを支払えば自宅の購入も可能。



・キャラクターの死亡

☆プレイヤーの死亡
プレイヤー(真実を知る者)が死亡した場合死亡後1日はログインできなくなるが、
この間に他のキャラクターによって復活させられた場合は再度ログイン可能になる。
2時間が経過した後は「セーブ地点からやり直し」「キャラクターをリビルド」のどちらかを選択する。
(正式稼働中はすぐに「セーブ地点からやり直し」することができた)

「セーブ地点からやり直し」を選択した場合、
CL1つ分のデスペナルティを受けて自宅か登録しておいた宿屋で復活することになる。
(なんらかの事情で宿屋が機能していない場合は最も近い宿屋となる)
この復活はNPCの間では不思議なものであり、「黄金の祝福」とも言われている。

「キャラクターをリビルド」を選択した場合、
CL1つ分のデスペナルティを受けて新たなキャラクターを作成可能。
このキャラクターシートは第三魔将に優先的に処理されるため、
ゲーム内で1日が経過すれば再びログイン可能になる。


☆NPCの死亡
NPCが死亡した場合は、しかるべき手段(「蘇生ポーション」など)で
1日以内に復活させない限り、原則的にそのままキャラクターは失われる。
ただし、データ保管庫「アカシックレコード」には死亡したキャラクターのデータが残っており、
それにアクセス権限を持つものや願いをかなえるアイテム
「wish star」などの介入があれば復活させることはまだ可能。

死体は腐ったりはしないが「安息の日」を迎えると跡形もなく消えてしまう。
ただし、その後似たようなデータを持つキャラクターが第三魔将の手によって生成されることもある。

NPCのデータは「そのNPCに関する知識を記憶する、他のNPCが存在しなくなった」時点で
アカシックレコードからは完全に消去される。こうなるといかなる手段でも復活できない。


☆魔族の死亡
魔族のNPCが死亡した場合の処理は、「NPCの死亡」と同様。
ただし、ほぼ同様のデータを持つキャラクターが
第三魔将の手によって生成される可能性が高い。
これは敵側NPCの新たなデータを作る手間を減らすためであり、
性格や能力に多少のマイナーチェンジがあるものの「転生」といって差し支えない。
第三魔将がなんらかの理由で存在しない場合もこれらの処理は行われる。
(一説には一時的にラダマンティスが代行しているとも言われる)

ただし、死亡したキャラクターがあまりに多く第三魔将の処理能力を超える場合など、
復活できないか復活が極端に遅くなる事例も存在する。



・フィルトウィズでの恋愛

フィルトウィズに存在するキャラクターも恋に落ちる。
プレイヤー同士、NPC同士、プレイヤーとNPC、魔将同士など様々な形で発生するが、
フィルトウィズの恋愛にはいくつかルールがある。

@性交渉は「屋内」で「双方の同意」があれば可能。
フィルトウィズでの性交渉には必ず「双方の同意」が
必要となるため、いわゆる強姦はほぼ発生しない。
他人の衣服を一定以上脱がせることもできなかった。
(自発的に衣服を脱ぐことは可能)

しかし、「消失の日」以後の身勝手なエクスプローラーが、
このプロテクトを解除しようとしている噂もある。
なお、「双方の同意」とあるが3人以上でも不可能ではない。


A結婚は「双方の同意」「自宅」がある状態で、管理カードから届出を行えば可能。
届出は2人で同時に管理カードから提出を行うことで完了する。
また、2人以上が居住可能な「自宅」をどちらかが所有している必要がある。
結婚を行うと、お互いの位置情報が常に確認できるようになり、「自宅」も統合される。
(住まないほうの家は自動的に売却される)
夫婦以外も生活する「自宅」で結婚した場合、
他のキャラクターが侵入できない夫婦専用の部屋が作られる。


B子供も「双方の同意」「自宅」がある状態で、管理カードから届出を行えば作成可能。
子供キャラクターが欲しい場合は、夫婦で管理カードから届出を行うことで、
半年後(現実世界では2週間後)に、ある程度育った状態で夫婦の家に届けられる。
(夫婦の家がなんらかの理由で存在しない場合、両親のうち片方の傍で誕生する)

ただし、子供の作成には養育費としてそれなりのGPが必要になる(最低でも10000GP〜)
子供の能力や性格、種族などは両親の能力と
世界の戦力バランスなどを考慮して第三魔将が決定するが、
養育費として支払ったGPが多いと子供の能力も高くなる傾向がある。


なお結婚は同性でも可能で、子供を作るのに性交渉は必須ではない。
プログラム上は人間と亜人、人間と魔族といった組み合わせも問題なく結婚可能。
ただし、プレイヤーは満20歳以上でなければ@〜Bの全ての行為を行うことはできなかった。
(「消失の日」以降は運営がそれらを管理していないため、制限は事実上無くなっている。
 また、「消失の日」以前も何かと抜け道を見つけて20歳未満も恋愛していたようだ)


詳しくは 「結婚と子供」 システムを参照。



・食事と排泄

フィルトウィズでは排泄が不要でトイレも存在しないが、
ゲーム内で食事をとらなければやはり衰弱していってしまう。
プレイヤーの五感を操作しているので、食事をしたプレイヤーは
実際に味や匂いも感じることができる。それゆえに「マジカルクッキング」は非常に好評だった。
もちろん、ゲーム内で食事をして満腹感を得たとても、
現実世界で食事を行わなければ衰弱してしまうため注意が必要。

現実世界での食事の時間が訪れると、本人のみ聞こえるアラームを鳴らすのが一般的だが、
よりフィルトウィズに「どっぷり浸かった」プレイヤーは、
食事も自動的に行うコネクタを使用していることもあった。




・飛行と物理法則


フィルトウィズでは、高度な物理演算システムにより
現実世界と比較しても違和感のない物理法則を実現している。
魔法の効果により無から有を生み出したり、
物理的には飛行不可能なものが空を飛んだりすることはあるが、
そういった例外を除けば、現実世界と同様に物理法則は働くものとする。

ただし飛行に関しては「限界高度」による制限が加わる点に注意が必要。
限界高度は10mとされるが、正確には「地面と判定するオブジェクトから10m」である。
これ以上は見えない壁があるかのように移動ができなくなる。
(そもそもNPCは移動しようともしない。そこに移動できるという概念がない)
つまり、高い塔から飛び降りて滑空する場合などは水平方向には大きく移動できず、
垂直方向に落下するように飛行したあと、地面が近づいたところで急旋回して滑空モードという形になる。
ただし、「死者の箱舟」や「星間ギア船」などはこれらの制限を受けない。

また、池や川の上は自由に飛行可能だが海は自由に行き来することはできない。
NPCの場合は「嫌な予感がして引き返す」ことになり、
プレイヤーの場合は「システムに拒否される」ことになる。
これを表現したNPCの間での通説が「海には恐ろしい魔物が棲んでいる」というものだ。



・ソサエティ

職業組合。現在はギルドというと「エクスプローラー」「ディフェンダー」「マーチャント」
「3大ギルド」のことを指すが、『自由王』リーベルタースがこれらのギルドを設立する前は
「ウォリアー」「ガーディアン」といったクラス1つ1つにギルドが存在していた。
現在これらの組合は名を変え「ソサエティ」と呼ばれるようになり、
クラスごとの技や装備、戦闘方法などを入手可能な互助会として機能している。
また、ソサエティでもエクスプローラーギルドのように依頼を受けられることもある。

亜人達は彼らが住む集落こそが互助会であるため、
町中にソサエティを作っている者は少ない。
しかしながら亜人の中でも人間との親和性が高い種族は、
シュセンなどの大きな町にソサエティを作っているようだ。
シュセンの中央公園の図書館に集まるワイズマン互助会「知恵の甲羅」、
シーリンクの「リザード傭兵団本部」が特に有名。



・フィルトウィズでの老化

フィルトウィズでは、年齢が増えても外見の年齢は20歳前後で止まり大きく変化はしない。
だが老化がストップするわけではなく、年を重ねると能力は低下してやせ細ってはいく。
老人の見た目のキャラクターも存在するが、
そういったキャラクターは子供作成の手続きにより生まれたキャラクターではなく、
第三魔将により「どこからともなく」作成されたキャラクターとなる。
(もしくは「真実を知る者」が好んで老人のアバターを設定したキャラクター)

なお、老化からは「真実を知る者」であっても逃れることはできない。
プレイが長期間(種族によるが現実世界で5年以上)に渡った場合、
フィルトウィズ内のキャラクターは死亡していかなる手段でも復活できない。
(正式稼働中はプレイヤーキャラクターが老化することはなかった)

ゲーム的には、種族ごとに誕生からゲーム内である程度の年数(人間であれば50〜60年程度)が
経過すると1月ごとにランダムな[主能力]が1点ずつ低下していき、
[意志]が5以下になるかその他の[主能力]が0になると死亡してしまう。



・フィルトウィズの物価

フィルトウィズではデータとして掲載されている装備品や消耗品の価格は
全て「定価」でいくつでも購入可能であり、品切れや高騰が起こることはない。
これは、システムにGPを支払うことにより自動的にアイテムが生成されるため。
マーチャントギルドや町の大きな店舗に行けば「アイテム購入ボックス」と呼ばれる
大型の自動販売機のようなものがあり、これによって売買が可能となっている。
ダンジョンで得た換金品や不要なアイテムもボックスに投入することでGPに変わる。
定価より有利に売買をするためには、キャラクターを介して取引する必要がある。

システムに規定されない日用品などは自由に取引可能だが、
これらもマーチャントギルドなどで買い取ってもらうことができる。
定価のない商品は多少の相場の変動があるが、
相場の高くなりそうなものはマーチャントギルドによって奨励品目となり、
大きな相場変動がないよう統制されている。

ただし、定価より高いアイテムが売れる場合も存在する。
需要の高いアイテムや素材が入手可能な期間限定ダンジョンなどの前で、
消耗品の行商を行う場合などがそれにあたる。
マーチャントの中でも抜け目のない者は新しく生成された
ダンジョンが「うまい」かどうかをチェックしているようだ。



・フィルトウィズの暦と祝祭

フィルトウィズでの暦は、現実世界のそれとは多少異なる。
1日を24時間、1年間を12ヶ月としているのは現実世界と同様だが、
1ヶ月が24日、1年が288日となっている。
また、1週間は6日となっており4週間で1ヶ月が経過することとなる。


☆曜日
1週間が6日のため、曜日は以下の6つが順番に巡る形となる。
右に記載されているのは現実世界での時間帯。
正式サービス中は国(や地域)ごとに時間を合わせられていたが、
「消失の日」以降はほぼ全てのサーバーでグリニッジ標準時が採用されている。

「黄金の日」 0:00〜2:00   12:00〜14:00
「創生の日」 2:00〜4:00   14:00〜16:00
「豊穣の日」 4:00〜6:00   16:00〜18:00
「変革の日」 6:00〜8:00   18:00〜20:00
「箱舟の日」 8:00〜10:00  20:00〜22:00
「審判の日」 10:00〜12:00 22:00〜24:00

なお黄金の日はささやかな休日とすることが多くなっており、
サービス業にとっては稼ぎ時ともいえる。


☆月
現実世界と同じように1月から12月まで存在する。
形式ばった表現では「1の月第2週黄金の日」と言った呼び方を行う。
(例の場合は1月7日を指す)
1の月〜3の月・・・冬
4の月〜6の月・・・春
7の月〜9の月・・・夏
10の月〜12の月・・・秋

四季の移り変わりは徐々に訪れるのではなく、
月が変わると同時に一斉に行われる。
木々や花は一斉に色づき、作物も同時に実をつける。


☆大侵攻
大侵攻の日程は以下のように定まっている。

6の月第4週箱舟の日〜審判の日(6月23日〜24日)
12の月第4週箱舟の日〜審判の日(12月23日〜24日)


☆安息の日
安息の日の日程は以下のように定まっている。

1の月第1週黄金の日(1月1日)
7の月第1週黄金の日(7月1日)


☆催し物など
祭りなどの催し者の日程は以下のように定まっている。
催しに現実世界の日付は関係なく、フィルトウィズの日付で管理され、
通常は2週間以上続けて行われる(現実での1日がフィルトウィズでの2週間のため)

新年祭・・・新しい年を祝う冬の祭り。クリスマスと正月を混ぜたようなイベントで、
大侵攻を無事乗り切ったことを祝い、その死者を弔う祭りという側面も持つ。
各地で行われるが、特に壁の町シュセンでは大規模な催しとなる。
1の月第1週〜第4週(1月1日〜24日)

アズマ春祭り・・・桜が咲き乱れるアズマの首都ミヅホでの祭り。
大陸からの観光客も多く夜店や踊りの輪もあり非常に活気がある。
カラクリ技師たちの作った仕掛け花火は特に好評。
4の月第1週〜第4週(4月1日〜24日)

海開き・・・海のエリアの一部が一時的に開放され、水着なども販売される。
システムの都合により、あまり遠くには行けなくなっている。
港町シーリンクが会場で、個人同士でアイテムを売買する「蚤の市」も同時開催される。
7の月第1週〜8の月第4週(7月1日〜8月24日)

収穫祭・・・10の月第1週黄金の日には、フィルトウィズの作物が一斉に実る。
それに感謝して作物の収穫を祝う祭り。ハロウィンパーティーの要素もあり、
フラウたちを中心とした亜人が活躍する舞踏会でもある。森と知恵の町ナレッジが会場。
10の月第1週〜10の月第4周(10月1日〜10月24日)




・クラスの認定と成立

特定のクラスを名乗りその恩恵を受けるには、
そのクラスのキャラクターから「認定」を受ける必要がある。
たとえばウォリアーになるにはウォリアーから、
ソーサルギアになるにはソーサルギアのキャラクターから認定を受ける。
(メジャーなクラスほど認定が受けやすい。亜人、魔族クラスは認定不要)

新たなクラスを作成するのは困難な道のりとなる。
まず新たなクラスの作成には新たな【特技】が必要となり、
その【特技】は体の動かし方や呪文詠唱などを試行錯誤して、
自ら習得しなければならない。(多くは既存特技のアレンジとなる)
それにより一定数のオリジナル【特技】を習得すると、
管理カードに新たなクラスとして認定可能なことが通達され、
これを承認することで初めて新クラスの成立となる。
この通達は第六魔将バロールが行っていると言われている。

成立した新クラスは以後、既存のクラスと同じように他者への認定が可能になる。




・大型コロニーの滅亡

現実世界で地球から逃亡した人々の中でも特に豊かな層は、
地球と月によって形成されるラグランジュ点(公転軌道が安定する座標)などに築いた、
疑似地球型の大型居住用コロニーで生活していた。
この大型コロニーは地球に非常に近い環境が整っており、
ひとまずは不自由のない生活が送れるものであった。

しかし地球の滅亡とリンクするかのように、これらの大型コロニーもほどなく壊滅してしまう。
残ったのは大型コロニーの周囲にまばらに存在するものの、
環境が悪くほぼ打ち捨てられていた小型コロニーや、
居住可能な宇宙船クラスのものなど、いわゆる「宇宙のスラム」に相当するものだけだった。

異変に気づき大型コロニーから脱出できた者はほとんどおらず、
脱出できた者も精神を病んでいるものがほとんどで、
何が起こったのかは推測の域を出ないが、彼らの一部はこう語る。

「見たこともないような怪物たちが同胞を食い殺していった」



・小型居住用コロニー

現在の「地球人」の生き残り達が生活している主たる場所は、
滅亡した大型コロニーの周囲に点在する直径1km未満の小型コロニーとなっている。
こちらもある程度地球に近い環境が整ってはいるが、
景観面や技術面で大型コロニーにはかなり劣っている。

例えば大型コロニーであれば地球と同じように木々や湖があり、
食品も培養生物を利用した肉を始めとした高品質なものがあるが、
小型コロニーにおいてはコストをかけずに生産可能なゼリー状のものがほとんど。
これらは遺伝子操作で作られた「ミラクルウィード」と呼ばれる海藻類が原料で、
水と空気と僅かな無機物で作れることから、多くの小型コロニーや居住用宇宙船での主食となっている。
栄養価が非常に高く老化を抑える効果もある奇跡の植物だが、
唯一最大の難点として味が悪く、そのまま食べるのは嫌がられることが多い。

培養設備の整っていない小型コロニーでは動物性の食品は貴重で、
肉などを食べることはほぼ不可能と言ってよい。
景観も緑豊かな大型コロニーに比べるとかなり無機質で機械的なものになっており、
長期間生活しているとストレスを感じることが多いようだ。

これらの小型コロニーに居住可能な人数は通常1000人程度、
どれだけ大きくても1万人以下といったところで、
コロニー内に簡単な自治組織が形成されていることが多い。
自治組織が優秀であれば貨幣も一部通用することがあり、
そういったコロニーでは高い能力を持った人物であれば
労働の対価として「特権階級」となることも不可能ではない。



・居住用宇宙船

一部の富裕層は居住用の宇宙船を所有しており、
家族や企業などのコミュニティ単位で生活している場合がある。
居住可能な人数は様々だが通常は多くても100人程度であり、
1人だけで生活している超小型の居住用宇宙船も存在する。

宇宙船の中には培養設備などの整った超巨大宇宙船も存在しており、
そういった宇宙船は1000人規模が生活することもできた。
しかしそうした超巨大宇宙船の多くが一斉に連絡を絶ち、
にも関わらず航行を続けているという奇妙な現象が多発している。
それらは「ゴーストシップ」と呼ばれ恐れられているが、
調査のための技術も人員もないため打ち捨てられているのが現状。



・食べ物いろいろ

先述の「ミラクルウィード」以外に現実世界で食べられているもの。

・合成加工食品
合成肉、合成魚肉、疑似野菜などで、それなりの設備の整ったコロニーであれば製造可能。
天然の食品に比べると味はかなり劣るが、それでもかなりの貴重品であり、
コロニー内での地位が高い人間でもなければ口にすることは難しい。

・栄養剤カプセル
あらゆる栄養と滋養分に疲労除去剤などを配合したカプセル。
満腹中枢を刺激することで、疑似的な満腹感を得ることもできる。
かなりの貴重品で、生産できる設備の整ったコロニーは極めて稀。

・天然食品
実際に育てられた家畜の肉や野菜で、宝石以上の価値がある。
家畜の餌が合成加工食品よりも高いぐらいであり、
通常はほぼ口にすることはできないだろう。



・その他の専門用語集

・ホロモニター[Holo-monitor]
ホログラムモニターの略称。
映像をホログラムで生成したモニター上に映し出す。
仮想世界内で二次元データを映しだすのによく使われる技術。

・ホロキーボード[Holo-keybord]
ホログラムキーボードの略称。
ホログラムで生成した入力用キーボードデバイス。
主にTCADの操作に慣れていない人や愛好家が用いる。
仮想世界内のホロキーボードはタッチパネルを叩いたような感触が戻ってくる。

・TCAD[Thought-controlled input auxiliary device]
思考制御型入力補助デバイス(Thought-Controlled input Auxiliary Device)の略称。
人の思考を入力にそのまま利用する入力補助デバイス。
表層意識を読み取り、データに整形して出力する。
入力したい情報と関係ない思考を分けて考える必要があり、使用にはそれなりに慣れが必要。
慣れるとかなりの速度でデータの入力を行える。
思考を整形する段階で若干ファジーな部分があるため、
そこを嫌う人はホロキーボードを使用することが多い。

・記録結晶(メモリー)[Memory]
データ記録用の保存媒体。水晶のような人工結晶に光子でデータを記録する。
量子コンピュータなどにも利用され「記憶」の形式でデータを保存されるため、「記憶結晶」とも呼ばれている。
対話成長型AIの人格や記憶の核にも利用されている。

・仮想を生きるもの(NPC)[Non-player character]
仮想世界フィルトウィズ内部で生まれたNPCの総称。
主に対話成長型AIのNPCを指す言葉として使用され、
対話成長型AIを持たないものをMOBと呼び区別することがある。
一部では「造られしもの」とも呼ばれている。

・真実を知るもの(プレイヤー)[Player character]
VRMMORPG「フィルトウィズ」に外部からログインしている者達の総称。かつてのワンダラーも含む。
ゲームのプレイヤーとしての一部の機能を利用できる。
(キャラクターステータスの参照や視界スクリーンショット、メッセージ機能など)
一部では「外来者」「来訪者」「訪れしもの」などとも呼ばれている。

・真実を追うもの(ANPC)[Advanced non-player character]
対話成長型NPCの内、一部のデータ参照権限のプロテクトが外された者達の総称。
フィルトウィズ内では極々少数しかいない選ばれし者でもある。
記録結晶(メモリー)の保存データへの参照権限を持ち、
NPCに対してマスクされた一部の言葉を聞いたり話したりすることができる者も存在する。

・ジェスチャーコマンド[Gesture command]
フィルトウィズにおいて、特技を発動するのに用いられるコマンドの一種。
体の動きをキーとしてコマンド入力を行う。
若干入力がシビアな代わりに、特技発動後の技後硬直が比較的短い。
【魔法】をジェスチャーコマンドで発動する場合は印を結ぶ。

・ボイスコマンド[Voice command]
フィルトウィズにおいて、特技を発動するのに用いられるコマンドの一種。
言葉をキーとしてコマンド入力を行う。

・システムアシスト[System assist]
体の動きを伴う特技発動時に、体の動きをシステムが補助してくれる機能。
命中補正や体幹制御なども含む。
あまりにも無理な体制でなければ、少々体制が崩れていても
システムアシストを頼りに強引に特技を発動することも可能。

・詠唱[Spellcast]
【魔法】に分類される特技を発動するのに必要な呪文詠唱。
ジェスチャーコマンドの場合は印を結ぶことに相当する。
詠唱に特定の言葉を混ぜることで、補助特技を連続発動させることも可能。
また、詠唱の長さを変えることで威力をある程度調節できる。
高レベルになると詠唱を省いて特技名だけで発動することも可能になる。

・バインドアイテム[Bind item]
装備した時点で所有者専用になるアイテム。
アイテム生成時にすでに装備者が決まっている場合もある。
(グラントの宝剣などが該当する)

・創世器[Tool of Genesis]
魔将のみが所有できる、運営に関する強力な権限を行使できるアイテム。
魔将の存在と紐付けられており、このアイテムを失った魔将は消滅する。
極めて例外的なことではあるが、魔将からこのアイテムを他者に譲渡することも可能。
(当然ながらその際も魔将は消滅するが、意識はアイテムの中に残るとも)
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