帰ってきた元冒険者


地下世界アカシャに存在する洞穴都市ガンダルヴァ。
僕はその都市のとある鍛冶工房に立ち寄っていた。

薄暗い工房内は炉で燃え盛る炎によって仄かに赤く照らされている。
部屋や天井、床のいたるところでむき出しになっている金属のパイプや歯車から
もうもうと蒸気が発せられており物凄い凄い熱気だ。
立っているだけでも汗がじわりと滲んでくる。
溶けた金属の臭いが、鼻をぴりぴりとくすぐる。
あまり良い臭いとは言えない。けれど嫌いな臭い、とも言えない。
…この世界でしか嗅いだ事のない「懐かしい」臭いだ。

工房の奥からはカン、カンという金属を鎚で叩く心地よい音がリズムを刻んでいる。

…いる。
僕は確信して大声を出した。

「親父さん、いるんだろ? 俺だよ!」

返事はない。
ただ鎚で金属を叩く音が部屋の奥から返ってくるのみだ。

「やれやれ、相変わらずだな…」

僕は苦笑しつつ部屋の奥へと足を踏み入れようとする。
その時、不意に後ろから声があがった。

「ああっ!カムイ、カムイじゃない!」

後ろを振り向くとそこにはグラントの少女がいた。
返事のない「親父さん」の一人娘、ミスティだった。
褐色の肌にやや薄手の衣装。とても健康的な姿だ(少々目のやり場に困るけれど)
そんな格好を申し訳程度に隠す薄汚れた革製の前掛けエプロンを着こなしている。
ひたいには炎の様に紅く輝く宝石がきらりと輝いて見えた。

「やぁ、ミスティ。相変わらず元気そうだな」

「それよりもカムイ、ずっと何処にたの?
 3年も顔を見せないでさ!ボクのパパってばすっごい心配してたんだから!」

「親父さんが?」

そう返すとミスティはやれやれと両手を広げて大げさな動きをしつつ低い声を出してみせた。
どうやら親父さんの真似らしい。

「そうだよ!たまにお酒なんか飲んだりすると『あの野郎、また無茶してやがるな。
 どっかでくたばってたりしてたらタダじゃおかねぇ』なんて愚痴ってさ!」

「はは…そいつぁ悪いことしちまったな。
 勘弁してくれ。こっちもさ…色々あったんだよ」

まさかこの世界から追い出されていた、なんて言えるはずもなかった。
僕たちプレイヤー、かつてのワンダラーはある日、
フィルトウィズ運営から突然サービス終了を発表されて、
この世界から強制的にログアウトさせられたのだ。

「ふーん。それにしてもカムイ、少し雰囲気が変わった?
 見た目というかなんというか、よくわからないけどさ」

「それは…」

そう聞かれて一瞬ドキリとする。
僕のアバターはあの日消失(ロスト)してしまったのだ。
同時にワンダラーとしての能力も。
この新しい姿だって残っていたスクリーンショットや
うろ覚えの記憶を頼りに思い出しながら作りだしたに過ぎない。
他人から見ればやはり多少は見た目が変わってしまっているのだろう。

「3年も経ちゃ、誰だって変わるもんさ。君は相変わらずだけどね」

「む、それってどういう意味さ!…まあ、そうだよね。
 確かに3年の間にここガンダルヴァも…
 ううん、このフィルトウィズは色々変わっちゃったよ。
 ワンダラーたちがいなくなっちゃって…私達の仕事もめっきり減っちゃった。
 もちろんエクスプローラー向けにいくつか装備を作ってあげたりもしてるけど…」


俯きながら話す途中で彼女はハッと我に返ったかのような表情をしてこちらに顔をおこす。

「って、いけないいけない。愚痴になっちゃったわ!
 こっちだよカムイ!パパの所に案内してあげる!」

そういって彼女は僕の腕を引っ張る。

「おいおい、急がなくてもいいよ!忙しいんだろ?」

「へーき!へーき!君がきたってパパも知れば仕事なんてどうでもよくなるって!」

それも職人としたらどうなんだ、と僕は苦笑する。

だけど、それは嬉しい事だった。
誰も知り合いのいない…「みんないなくなってしまった世界」で、
僕の事を覚えてくれている人たちがいる。
それがたとえ高度なAIを積んだNPCであったとしても。
僕は彼女に引っ張られるまま工房の奥へと向う。


逞しく幅広い背中。グラントの男がこちらに背を向け、
真っ赤に熱を帯びた金属を一心にたたき続けていた。
その男、タンヤはこちらを振り返らず、鎚を振りおろしながら話す。

「カムイか。…ふん、生きてやがったか。
 3年もどこほっつき歩いてやがったんだ」

「あんたは変わってないようで安心したよ、タンヤ」

「へたくそな世辞なんぞはいい。今は手が離せん。そこで待っていろ」

ちっと舌打ちしながら、それでもタンヤは金属を叩くリズムを変えずに槌を振りつづける。

「へいへい」

見えてはいないだろうが、僕は肩をすくませてみせた。
そんな姿を見てミスティはくすくすと笑った。

鍛冶屋のタンヤとは随分と長い付き合いだ。
自分が駆け出しのワンダラーだった頃から武器の修理や製作を引き受けてもらっている。
出逢ったころからあまり愛想がいい男とは言えなかったけれど、その腕前は確かだった。

*

「え、いいんですか? でも…僕はまだゲームもはじめたばっかりで
 こんな武器をもらってもまだ使いこなせるかどうか…」

「大丈夫大丈夫、【武器修練】のレベルが上がればすぐ使いこなせるようになるから!
 サスライがそんなナイフ1本で旅をするなんて格好もつかないぜ」

戸惑う僕に堅牢な甲冑で身を包んだ男は笑顔で一振りのカタナを差し出してきた。

あの時、フィルトウィズがまだ運営がされていた頃、僕もまた駆け出しのワンダラーの一人だった。
何となく見た目で選んだクラス「サスライ」でゲームを始めた。
けれど、世界の事はもちろんスキルや装備もまともに取りそろえることもできずにいた。
そして途方にくれて街を右往左往していると「もしかして初心者さんかい?」と声をかけられたのだ。

ネットゲームには、とりわけMMORPGにはこういったゲームを始めたばかりの初心者に
ゲームシステムのチュートリアルでは学べない基本知識を丁寧に教えてまわるプレイヤーが多い。
僕はそんな親切なワンダラーのパーティーに拾われ、冒険のノウハウを教わった。
そしてその「講座」のおわりにせん別だよと一振りのカタナを渡されたのだ。

「は、はい!あ、あの!ありがとうございます!」

「うんうん、ようこそフィルトウィズへ!
 ここには恋、冒険、全てがある!君が強くなるのを楽しみにしているよ」

そういって男は再び笑顔を見せる。
僕も照れくさい笑みを浮かべて再び「はい!」と返事をしてみせた。

僕はサスライの動きに慣れるため、
ひたすら近場のダンジョンやフィールドにもぐり、そのカタナを振い続けた。
刀なんていう武器は使った事はもちろん、見た事さえ無いものだったが、
サスライというクラス特性がセミオートで僕自身の動きをサポートしてくれる。

体が羽のように軽く、踏み込む足は地を揺るがし、振り下ろす刀は煌めく残光とともに疾風となる。
敵を捉え、走り、刀を振りおろすと、それだけで巨大で物々しい怪物たちが次々と倒れて行く。

なんて爽快なんだ…!
僕の気分は段々と高揚し、怖いものなどなくなっていった。
今ならどんな相手と戦っても負ける気はしない。

「よし、今度はあいつに挑戦だ…!」

僕はニッと笑いながら目の前にいた巨大な岩のモンスターに踊りかかった。
だがそのモンスターは初心者が挑むべき相手ではない、ネームドモンスターであった事を僕は知らずにいた。
それがあまりにも無謀で慢心に満ちた行為だという事に気づいた頃には、僕は既に地面でうつ伏せになっていた。

程なくして自分の目の前にシステムメッセージがポップアップされる。

*戦闘不能になりました。ホームポイントへ戻りますか?*

ぼうっとした意識の中で僕は無謀な挑戦をしてしまった事を悟る。

「・・・はは、ちょっと無茶をしちゃったかな…あ、ああ!」

苦笑いを浮かべていた僕はそのまま凍り付いた。

カタナが。
あのワンダラーにもらった大切なカタナが、真っ二つに折れてしまっていたのだ。

*

鍛冶場から金属を叩く音が消え、炉の炎がごうごうと燃え盛る音だけが聞こえる。
僕とタンヤはそばにあったススだらけの木製テーブルに向かい合うようにして座り、お茶を啜る。

タンヤはふんと鼻を鳴らしながら、嫌味のない口調で淡々と話す。

「あれからもう何年たったかわかりゃせんが。
 あの時のお前は誰から見てもひよっこだった。
 まともに手入れしてない武器を分不相応に振り回してりゃ壊れちまうなんざ当然のことだ。
 それをこの世が終わったみたいな顔をしてお前はこの工房に駆けこんできたんだ」

「その話は、勘弁してくれよ。
 …あの時は本当に生きた心地がしてなかったんだぜ」

苦笑いを浮かべると、
ふんと、悪戯っぽい笑みをタンヤは返し話を続ける。

「安物のカタナだった、おまけに持ち主の技量が追い付いてないせいで刃先も刃こぼれだらけ。
 だがな、一生懸命使い込んでいる。
 それがあの折れたカタナを見ただけですぐに伝わってきた。
 あの時のお前の真剣な目は忘れん。お前はこう言ったな。
 『お願いします、いくらかかってもいいから直してください!大切なものなんです!』ってね。
 ふっ、あんなそこらの鉄くずを混ぜ合わせりゃすぐに出来ちまうような粗末なカタナを手にしながらな」

流石に気恥ずかしくなって少し顔を俯かせる。

「なあ、カムイよ」

俯かせた顔を再び上げてタンヤの方に向き直る。
真剣な表情をしていた。
その中に一抹の不安と期待が入り混じるような趣もわずかに感じ取れる。

「…お前がここに帰ってきたってことは。
 他のワンダラーも戻ってきたのか?」

「…」

「3年前だ。 お前たちワンダラーは
 ある日忽然と世界から姿を消してしまった。それは一体何故だ」

言葉に困り僕は再び俯く。
そして小声で言葉を詰まらせながら返す。

「わから…ない、よ」

きっと話してもわからない。
そう喉元から出かけた言葉をぐっとおさえて。

「何故ワンダラーが消えたのか…俺に聞かれてもわからない。
 同じワンダラーだったからって見知らない他人の事なんて知らないよ。
 俺だって…その、『旅にでていた』だけなんだ」

もちろん、嘘だ。
かつてのワンダラーはみんなフィルトウィズが
サービス終了したことでこの世界から追い出されただけだ。

「それに、俺はもうワンダラーじゃない。
 あの時の力も何故か無くなっちまって、今はただのサスライさ」

これは嘘ではなかった。
僕たちはフィルトウィズに再びログインできるようになったが、当時のアバターは全て消失し、
そしてかつてのワンダラーとしての能力は制限されてしまっている。
ゲームが閉鎖されたのにもかかわらず、
何故かアバターの能力が大きく下方修正されてしまっていたのだ。
その理由を知る者は未だ誰も居ない。

タンヤは沈黙し、何かを見定めるかのように僕を見つめ続ける。
その視線が痛かった。

この世界は英雄たち、ワンダラーが世界から忽然と姿を消した事で
世界情勢が大きく変わってしまった。大きな犠牲をだして。

自分自身のせいではないとはわかっていても、
けれどそれでも時々心苦しくなる。
この世界にいた人達は英雄を消失したことで
どれだけの苦労や悲しみを背負ったのだろうか、と。

重くなっていくその表情を察したのかタンヤは口を開く。

「別に俺はお前を責めているわけじゃないさ。
 お前たちもきっと何か事情があったのだろう。
 俺たちが計り知れないような何かが、な。…ただ」

タンヤはふーっとため息をつき、僕を再び見据えて言った。

「よく無事に帰ってきたな」

僕は驚いたような顔をしてタンヤを見た。
相変わらずきびしい顔つきではあったがその目は穏やかだった。

「…心配をかけてすまない」

「そうだよ、そうだよ!カムイが帰ってきたんだもの!
 きっと他のみんなだって帰ってくるよ!」

張りつめた空気を解きほぐすようにミスティが声をだす。

「まだそうだって決まったわけじゃないだろうが」

タンヤはやれやれといった表情を見せる。

「だが、もしそうだとするなら…きっとまた忙しくなるな」

タンヤはすっと立ち上がり、作業台へと歩いていく。
そして作業台の傍にある槌を再び手に取りながら話す。

「…俺は武器を作るぐらいしか能の無い男だ。
 武器造りは俺の人生そのものだ。そして俺にとって何よりの誇りだ」

手に取った槌をじっと見つめながら再びため息をつき、言葉を続ける。

「ワンダラーがいなくなったあの時。
 そりゃ俺もさすがに気落ちしたもんさ。商売をたたもうかと思ったくらいさ。
 だが、あるマーチャントだった街の男がやってきて俺にいったのさ。
 『武器を作って欲しい、俺はエクスプローラーになりたい』ってね。
 …あの時、思ったよ。まだまだこの世界には俺の武器を必要とする奴がいる。
 ここで腐るわけにはいかない、俺が生きる理由を
 決して放棄してはならんとな。だから俺は今もこうして槌を振り続けている」

こちらを振り向いてタンヤは尋ねてきた。

「カムイ。お前は何故帰ってきた?」

「・・・それは」

何も言うことができなかった。
僕がいる世界はもう何もかもが無くなってしまった。
知人も友人も、家族も。住む世界さえも。

僕は…僕たち現実世界の人類はこのフィルトウィズという
仮初の楽園に逃げ込んできた難民のような存在だ。
この世界の住人に話したとして決して理解されない事だった。
そして、彼のように明確な意思や目的をもって「生きて」などいなかった。

タンヤはふん、と鼻をならし何かを悟ったような目つきでこちらを見据え、
そして作業台の傍にある小さな箱に手をかけた。

箱の中には一振りの刀が収められていた。


「俺の力作だ。持って行け」

「どうして急に?」

驚いた表情をする僕に向ってタンヤはふんと再び鼻を鳴らす。

「力を失かっだとかどうかなんて俺にはさっぱりわからんことだ。
 だが今のお前は…今のお前の顔ははっきり言えばあの時のひよっこ以下だ。
 『強くなりたい!』そう言っていたあの時のお前は何処にいった?
 力と一緒にあの情熱も無くしちまったのか?」

「…」

「人は生きている限り、何処にいようと、どんな事になろうとも。
 そこに「生きる意思」さえあればなんだってできるものだ。
 折れた刀は直せばいい。無くしたものは取り戻せばいい。そうだろう?」

僕は沈黙しつづける。何も言うことができない。
タンヤはそんな姿を見てちっと舌打ちをし、ぶっきらぼうに刀をこちらに放り投げる。
僕は慌ててそれを受け止めた。
飾り気は無いが鮮やかな光沢の鞘。
刀は鏡のように丁寧に磨かれ、刃先は鉄さえも紙のように切り裂けそうな鋭さを見せている。
それは「オサフネ」と呼ばれる名匠の業物の一つだった。

「…今の俺にあんたの刀を持つなんて」

「まともな刀を持たないサスライなんて格好がつかんだろう。
 もう一度出直してこいと言っているんだこのひよっこめ。
 あの時のお前の顔はもっと希望に満ちて熱かった。
 この炉で熱した鉄にも負けないほどの、な。
 あの時の顔をもう一度見せることができるようになるまでは
 この鍛冶場には帰ってくるんじゃねえぞ」

タンヤは再び背を向けて作業台に座り、槌を振り下ろす。
カン、カンという金属を叩く心地よい音が再び工房に響きはじめる。

「いいか、忘れるな。武器はお前を見ている。
 心の強さを見せれば武器は必ずお前に応えてくれるだろう。
 半端な気持ちで振えばその刀は一瞬で折れる。
 適当に使ってみろ。二度と直してやらんからな!」

そう言い終えると金属を小気味よいリズムで叩きはじめる。
そして、こちらを振り向くことはもうなかった。

しばらく沈黙し、立ち尽くした後、僕は受け取った刀を腰にさした。
一心に金属を叩き続けるタンヤの背中を一瞥し踵を返す。

ミスティは鍛冶場の出入り口まで僕をおくってくれた。
お互い無言が続いていたが出入り口の扉を開け、外に出た時彼女は口を開いた。

「あれでもね、パパ凄く喜んでるんだよ。
 だから、気を悪くしないでね。カムイが帰ってきたことは…ボク達本当に嬉しいんだから」

「ああ、ありがとな。ミスティ。
 …親父さんにもよろしく伝えてくれ」

「カムイも…」

「カムイもきっとこの世界に戻ってきた、戻ってこれたのには
 きっと『理由』があるんだと思う!だから、だからね!」


そういってミスティは照れくさそうにもじもじと手を後ろに組みながら言った。

「…何でもない。行ってらっしゃい、カムイ!また帰ってきてね!
 ボク、ううん、パパも待ってるから!」


「…行ってくるよ」


僕は工房に背を向けてその場を後にした。

仮初の楽園フィルトウィズで生きる理由。
現実世界から逃げてまでしてこの世界で生きる理由。
そんなものが今の人類に…僕に果たしてあるのだろうか。

人は生きている限り、何処にいようと、どんな事になろうとも。
そこに「生きる意思」さえあればなんだってできるものだ…

タンヤの言葉がいつまでも僕の耳に残り続けた。


目の前には巨大な岩の怪物が行く手を遮っていた。
あの時の怪物、だ。
ワンダラーとしての力を失った今の僕では勝てるかどうかはわからない。
それでもあの時に比べれば戦い方は十分に心得ている。
…多少ひいき目に勝率を見積もっても五分五分といったところだろう。

目の前には傷つき怯え、うずくまっているマーチャント達がいる。
五分五分だからといって逃げるつもりはなかった。

「お、おサスライ様!お願いです、助けて!助けてください!!」

悲痛な叫びをあげるマーチャントをかばうようにして僕は怪物の前に立つ。

「英雄がいないからって少々おいたがすぎるんじゃないか?」

恐れはなかった。けれども慢心は無い。
僕は深呼吸をし、タンヤから預かった刀を鞘から抜いて正眼に構える。

「かかってきなデカブツ、俺が相手になってやる!」

瞬間、巨大な岩の怪物が振りおろす手と僕の描く刃の軌跡が交差した。


少なくとも僕は今、こうしてこの世界でサスライという
役割(ロール)をする事によって生きている。
…生きている実感を得ている。
それが少なくとも今の、僕がこの世界で生きる理由だった。

それは人として、生きる理由として成り立つのだろうか。

そんなこと、今はわからない。

END


written by satsukix

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