『自由王』リーベルタース

・ロータス=ラビットイヤーの手記

ワンダラーが消えた後では数少ない「英雄」と呼ばれる人物
『自由王』リーベルタースに関する書物を私なりにまとめてみた。
多くのエピソードが知られるリーベルタースだが、
特に印象的なものをこの一冊でまとめることにした。
同時に彼の偉業についてもわかりやすく記したつもりだ。



「リーベルタース=グランシュタット」

30歳でグランシュタット王国の王として即位。
だが即位の直後に「消失の日」を迎え、彼は大きな決断を迫られる。
そして彼は32歳の時にグランシュタット王国の解体を宣言。
当時はフィルトウィズの危機になんと無責任な、と非難の声が大きかったが、
結果としてはこれによって人間側の勢力は強固な防衛線を築くことに成功した。



「建築兵団」

彼はすべての兵士や騎士達にグラントやストームコーザーの建築技術を学ばせた。
当時は色々と笑われたものだが、魔物討伐直後の早期拠点建設や街の復興などで活躍した。
この兵団は後にシュセン建造でも活躍して、
後の兵士や騎士達の多くは建築技術等を学ぶことになる。



「国家解体・三大ギルド設立」

彼は全ての権力を使いあらゆる権力を捨て去った王である。
国家解体から間髪おかずディフェンダー(防衛者)、
エクスプローラー(探索者)、マーチャント(商人)の3つのギルドを設立。
組織構造は各ギルド3名、合計9名の代表者を市民が投票で選定して、
その9名が話し合いによって政策を決定する完全合議制となっている。
横一線の9人全員がお互いを監視しながら政治を行う体制で、
現在に至るまで汚職と呼べるような事件は起こっていない。



「暗殺未遂事件」

これだけ大それた事をしたのだから起きないはずが無い事件である。
暗殺者は彼を殺すために拘束罠を仕掛けた。
しかし鎖が縛り付けたその瞬間には拘束は勝手に外れ、
彼の動きを妨げようとするもの全てが彼を避け、
あらゆる魔法は彼を縛り付けることはできなかったという。
「大侵攻」においても彼が囲いを突破できなかったという話を聞かないことから
このエピソードがただの脚色ではなく真実という可能性は大いに考えられる。



「自由王」

あらゆる権力を捨てた今でも王と呼ばれるが、何にも縛り付けられる事のない自由人である。
現在はナレッジで1人の防衛者として生活しており、「大侵攻」の際はシュセンまでやってくる。
ディフェンダーギルドでは代表者を彼に、という声も多かったが彼はそれを拒否。
彼はあくまで1人の人間として生きることを選び、小さな権力にも触れることをも拒んだのである、
 


「薪割り王リーベルタース」

誰よりも自由な彼を縛り付けたものがいる、
ナレッジでエクスプローラーギルドの宿を運営している人物であるとか。
少しばかり調子に乗って茶を飲み過ぎて手持ちの財布を空にしてしまった故に、
足りない代金分の薪割りを行ったらしい。現在でもたまにその店に顔を出すが、
やはり茶を飲む代わりに代金分の薪割りをしているらしい。


written by hagane & marsh

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